酸素美容

酸素をたくさん取り入れて、生き生きとした毎日を!

音楽や美術。

趣味の世界での個人的好き嫌いも、結構、社会の影響下だなぁ。たとえば、音楽の好みを聞くとする。 「演歌(モーツァルトでも構いませんがね)が大好きなんです」 「どうして?」 「だって……好きなんですから」 こう答える人は、信じられる。趣味の好き嫌いに、とってつけた理由なんか、ないほうがいい。 ところが、困ったこと(?)に、好きになればなるほど様々な「理由」の部分にも、興味が湧いてくる。 で、評論集やら解説書やらに、淫することになる。 『地球が回る音』は、中村とうようさんの30年にわたる音楽評論の集大成。自ら「30年のあいだワールドーミュージックー途にまっすぐ歩んできた」と認める著者のことである。近頃、すっかり定着した感のあるワールドーミュージックを、ただ曲やミュージシャンの紹介だけでなく、。発見‘させてくれる本だ。 まあ二言葉の定義なんてどうでもいいのだけど、ワールドーミュージック=民俗音楽といった思い方があるとすれば、そういったひとにも、是非お勧めしたい。 それにしても、ポピュラー音楽の聞かれ方も自由になったもの。ワールドーミュージックという言葉の広まりは、「野球は巨人・ポップスは英語」的発想の落日を証明しているし、カビ臭さの代表のような演歌を、ひょっとしたら時代の音楽として再認識させてしまうかもしれない……なんてね。 さて。音楽の世界で。ワールドーミュージック几が、ひとつ時代を表わすキーワードになっているとすれば、「ヌード」もまた、異なるアートの世界での、キーワードだろう。